電磁鋼板の高磁束密度·鉄損化と今後の活用

摘要

パワーエレクトロニクス（パワエレ）の進展に伴い、モータはインバータ駆動により高速回転が可能となり、Nd磁石出現により高出力·小形化も進み、鉄心は高周波、高磁束密度で励磁されるようになり、代表的な高磁束密度鉄心材料である電磁鋼板に高磁束密度·低損失化が求められるようになってきた。また、エネルギー·環境問題に対応してトランスにも低損失の電磁鋼板も求められている。一方、将来の更なる機器高性能化のためには、今後の技術革新に対応した電磁鋼板の活用技術の検討も重要である。このような電磁鋼板への要求に対応して、本稿では電磁鋼板の高磁束密度·低損失動向と今後の活用について報告する。