フィードバック制御による小排気量ガソリン機関のアイドリング回転数低減

摘要

自動車社会において，燃費性能の向上は大きな課題の1つであり，その対策として，車体の軽量化や原動機の熱効率向上，運動エネルギー回生などを目的とした技術開発が盛hに行なわれている．本研究では，自動車の燃費を向上するための方法として，アィドリング時の燃料消費量削減に着目した．一般的なエンジン制御にはマップ方式が用いられているが，マップ方式で正確な制御を行うためには，膨大な数の燃料噴射量と点火時期を設定しなければならず開発に多くの時間と費用を要してしまうという問題がある．アィドル制御では，アクティブデバイスを用いて吸気量を制御する方式も併用されるが，それらデバイスの適合に係る工数は，同様に小さくない．そこで，本研究では，このアイドリング回転数を低減するため，エンジン回転数フィードバック方式による点火時期制御を行った．