生型における厚内鋳鉄鋳物の押湯ネックダウン中子

摘要

良質な鋳物を納期内に納めるには、不良を出さないことはもちろhではあるが、何よりも仕上げ工数を如何に減らすかが重要である。量産物についてはバリ取り用のバリンダーなどのような自動研削機が開発され、仕上げ作業が大幅に改善されている。しかしながら、生型での厚肉鋳鉄鋳物の押湯の除去に対しての省力化は未だ十分とは言えない。確かに、油圧を利用した押湯除去の専用の治具やプラズマ切断機なども開発されているが、比較的断面の大きい押湯ネックの除去は容易ではない。そのため、砥石による切断に頼るケースが少なくない。フラン自硬性鋳型などのトップ押湯（スリーブ）についてはダクタイル鋳鉄などでのガス溶断の他に、専らシェルネックダウン中子が使用されているが、これまで生型での厚肉鋳物の押湯除去のためのネックダウン中子の使用はあまり行われていない。従来の押湯除去方法は次の通りである。