半導体レーザーを用いたリザーバコンピューティングの性能とコンシステンシーの安定性の関係

摘要

光コンピューティングは古くから研究されており［1］，コンピューティングにおける光学の果たす役割が近年再び見直されつつある［2-4］．これに対して近年，半導体レーザーと時間遅延フィードバックループが生じる非線形ダイナミクスを利用した新たな光コンピューティングの手法が提案されている［5-11］．この手法は時間遅延リザーバコンピューティング（Reservoir Computing，RC）と呼ばれており，レーザーとフィードバックループを仮想的なネットワーク（リザーバと呼ぶ）とみなして情報処理を行う手法である．時間遅延RCの特徴的な点はフィードバックループを時間方向に区切ることでノードを仮定する点である．