ブレーキを巡る標準化の動向と最近のブレーキ技術

摘要

国際規格の一つであるISO（国際標準化機構）において，2012年に鉄道分野専門委員会（TC269）が設置され，鉄道分野における国際的な標準化活動が進められている．ブレーキに関しては，ドイツから「ブレーキ計算（Brake calculation）」について規格化の提案があり，約1年半の準備作業を経て2014年9月から，ワーキンググループ（WG）として規格作成作業を進めている．本報では，これに対応すべく準備してきた国内の体制など，ブレーキを巡る標準化についてのこれまでの経緯と最近の動向を紹介する．また，最近のブレーキ技術の事例から，ブレーキ性能を価する手法として鉄道総研が取り組hでいる新たな技術について紹介する．