JR四国8600系特急形直流電車の概要

摘要

四国旅客鉄道株式会社の予讃線で運行されている特急「しおかぜ」，「いしづち」は1992（平成4）年より，制御付自然振子システムを搭載した8000系特急形直流電車（以下，「8000系」）により運行されているが，一部の列車は，8000系と同じ制御付自然振子システムを搭載した2000系特急形気動車（以下，「2000系」）により運行されている．予讃線の電化区間で運行されている特急列車を全て電車とし，経費の削減と老朽化した2000系の置き換えを図るため，8600系の量産先行車2編成4両を製作し，2014（平成26）年6月23日から，高松一松山間で営業運転を開始している．空気ばね式車体傾斜方式の採用，客室設備の拡充，バリアフリー設備への対応など，様々な面で8000系から変更を行っている．本稿ではその概要について紹介する．