タービン翼列の損失と三次元流れへ及ぼすチップグノアランスの影響－第2報：主流乱れ度の増加

摘要

タービン翼列のチップクリアランス流れは，タービン翼列の性能に大きな影響を及ぼすため，これまでに多数の研究が行われ，チップクリアランスの大きさ，翼先端形状，壁面の相対運動などの影響が明らかにされてきた。 また，近年盛hに行われている小型ガスタービンの開発で，低レイノルズ数域でのタービン翼列特性に対する関心が高まっている?そこで，本研究では，環状タービン翼列出口の三次元流れを5孔ピトー管により測定し，低レイノルズ数域におけるチップクリアランスの影響を調べた。 本論文の第1報では，翼列出口基準のレイノルズ数Re{sub}(out)を4.4×10{sup}4から26.6×10{sup}4の広い範囲で変化させた実験を通して，チップクリアランスとレイノルズ数の関係を中心に議論を行い，チップクリアランス損失がレイノルズ数に依存しないことや，チップクリアランスによる流れ角の減少量が低レイノルズ数ほど大きくなることを明らかにした。