穀物乾燥·調製機：次世代の遠赤外線乾燥機が市販化

摘要

穀物乾燥調製は，近年，省エネ，高品質化といったキーワードのもと，新機種の市場導入が続いている。省エネに関しては，原油輸入先の政情不安などもあり，灯油価格の高止まりが続いている。個人用乾燥機では省エネを意識した遠赤外線乾燥機の新モデルの市販化，施設用では太陽光発電システムやもみ殻燃焼システムといった，省エネ型，環境負荷低減型の乾燥シ子テム導入が続いている。高品質化に関して，2010年は高温障害による心白米の激発，1等米比率の大幅低下があり，施設用，個人用を問わず，色彩選別機に脚光が当たった年であった。気象による品質への影響が懸念される昨今，色彩選別機は今後も引き続き高い注目を集めると考えられる。