果樹栽培用機械：高機動型高所作業台車立木用ドリフト低減SS新機能2機種市販化へ

摘要

わい化リンゴ園などの果樹園で行われているスピードスプレーヤ（以下，慣行SS）による薬液散布作業では，送風を伴って機体側方や上方に薬液を散布している。慣行SSでは園端付近でも園内中央部分でも大風量·風向の送風で散布するため，園端付近でドリフトが発生しやすくなっていた。平成18年よりポジティブリスト制が施行され，より一層ドリフトに配慮する必要がある状況となった。そこで，生研センターでは緊プロにより，平成18年度から平成22年度までの5年間で，㈱丸山製作所，ヤマホ工業㈱と共同でドリフトを低減できる立木用ドリフト低減型スピードスプレーヤの開発に取り組hできた。ここでは最近開発が完了し，近々市販予定の高機動型高所作業台車，立木用ドリフト低減SSの構造や特徴等を紹介する。