固定発生源からの排出－ダクト内のガス流れの流速及び体積流量の測定

摘要

ISO／TC146／SC1は，固定発生源から排出される汚染物質の濃度測定方法について国際規格を作成している。排出速度の計算には，ガス流れの体積流量が測定されねばならない。この国際規格は，ダクトおよび煙突内のガス流れの流速及び体積流量を測定する方法を規定する。本規格はISO 3966：1977，ISO 4006：1977及びISO 9096：1990に大きく依存している。ISO 3966及びISO 4006 は，暗渠内のプロセス流れをL型ピトー管で測定する方法を規定している。ISO 9096は，ダクト及び煙突内のガス流れにおいて，粒子をサンプリングする場合の流速及び質量流量の測定方法を規定している。この国際規格は，S型ピトー管（ISO 3966では触れられていない）をL型ピトー管と同様に使用することを認めている点で，ISO 3966及びISO 4006とは異なる。この国際規格は，ダクト及び煙突内のガス流れの流速及び体積流量の測定によく使われるピトー管について，その構成と使用方法に関してかなり多くの情報を提供している点で，ISO 9096 と異なる。