ウガンダの斜面圃場における土壌水分と地下水位が4種の穀物の生育に及ぼす影響

摘要

ウガンダは平均海抜1200mの高地に位置し、緩やかな傾斜地が多く存在する。食用作物はプランティンバナナをはじめとして、キャッサバ、サツマイモ、トウモロコシ、ソルガム、シコクビュと多様である。コメの消費が急速に増大しているが潅漑水田はほとhどなく、設備投資がない陸稲が注目されている。ところが換金作物である陸稲ネリカが普及することで従来栽培されてきた食用作物と畑地の競合が生じる。そこで畑地の多くを占める傾斜地において、ネリカとその他の穀物との競合を避けるための指標を見出すことを目的として、土壌水分および地下水位の違いが4種の穀物の生育に及ぼす影響を検討した。Influence of soil moisture and groundwater level of slope field on growth of four cereals in Uganda