難消化性デキストリン配合炭酸飲料の 食後中性脂肪上昇抑制作用および長期摂取時， 過剰摂取時における安全性の検証

摘要

近年，日本人の生活習慣が欧米化し，食文化にも 大きな変化をもたらしている。厚生労働省は日本人の食事摂取基準[2010年版]において，脂肪エネル ギ一比率の目標量を20?29歳では20?30%， 30歳 以上では20~25%に定めている1、しかし，平成23 年に実施された国民健康?栄養調査結果によると， 脂肪からのエネルギー摂取が30%以上の者の割合 は，成人男性で21.6%，成人女性で30.6%に達して おり2)，脂肪の過剰摂取が指摘されている。脂肪摂 取量の増加は，肥満のみならず肥満に関連した脂質 異常症，動脈硬化，糖尿病などの発症リスクを高め ることが知られており，肥満やメタポリックシンド ロームの撲滅は日本においても健康上重要な施策の 一つとなっている。