磁気歯車の開発では,伝達トルクの向上や構造の簡素化を目的に形状の最適化が行われている。解析結果から試作機を製作して試験が行われているが,測定を行った場合に報告されているロータの挙動は、従来の解析手法では正確に表現できていない部分がある[3][4]。これは,従来の解析手法では,磁気歯車の動力伝達機構を再現できていないためである。そこで本研究室では,運動方程式を導入して磁場解析と連成解析を行うことにより,磁気歯車の動力伝達機構の詳細を解明することを試みた。また,運動連成解析を行ううえで有限要素法(Finite Element Method:FEM)よりも境界要素法(Boundary Element Method:BEM)の方が有利であると考え,その導入に関しても検討を行った。
展开▼