IEEE802.15.4クラスタ型センサネットワーク用トラヒック適応アクティブ期間制御法の時間空間変動トラヒック環境での特性評価

摘要

IEEE802.15.4クラスタ型無線センサネットワーク（WSN）では、トラヒックが時間変動や空間（地理的）変動により不均一となる場合があり、これらの木均一トラヒックは伝送特性や消費電力特性に大きな影響を及ぼす．時間変動トラヒック環境に適応するWSN向けMACは、これまでに多く研究されているが、それらは空間変動トラヒック環境には適さない．これに対して筆者等は、空間変動トラヒック環境にも適応する2段階アクティブ期間制御法をこれまでに提案し、空間変動トラヒック環境下での特性評価を実施してその有効性を示している．しかし、時間変動と空間変動が同時に発生するトラヒック環境での特性評価は行われていない．本稿では、提案法が空間変動トラヒック環境と同様に、時間·空間変動トラヒック環境においても消費電力低減と伝送特性改善の両立が達成できることを示す．