垂直記録媒体における非一斉磁化反転のマイクロマグネティクスによる検討

摘要

磁気記録媒体の磁化曲線及び熱減磁の計算において、非一斉反転の影響を考慮しながら高速で計算する方法を検討した。 まず、粒子を細かく分割して計算し、非一斉反転のモードに対応した反転エネルギーと反転磁界の低下率を求めた。 その結果、規格化した粒子内交換ステイフネスのパラメータを導入することにより、反転エネルギーと反転磁界の低下率を標準曲線上にて記述できることがわかった。 また、この結果を用い、モンテカルロプログラムにおいて、実効的な反転エネルギーや反転磁界を小さくした一斉反転粒子の集合を想定することにより、実測の磁化曲線及び熱減磁を再現できることがわかった。