天然物全合成研究と新反応開発：シガトキシンを例として

摘要

天然有機化合物の全介成研究の動機は，きわめて多様なものがある．私は，もともと筒中な化合物の有機合成や，昆虫の休眠ホルモン，生物発光などの￣天然物化学から有機化学の迫に人り，ネ√機合成化学の迫を進hだ．若いころ，私の研究の口指すものはカイコの卯休眠を誘導するホルモンの構造決定であった．卵母細胞の発育盛hな時期に食道下神経節から分泌される超微量なホルモンの影響で，産下卵が休眠に入る．ペプチドの－?椎として休眠誘導作用をもつホルモンの化学構造がわかったあと，この研究は休眠卵が休眠覚猷する際の分￣ト機構研究へと貼閲したl：．外弊混度に呼応した測時機能を示す"時間読みタンパク質の構造と機能に迫ること"が規代の里勿有機化学としての私の研究課題の　 一つとなっている．?h，什物発光の税在の中心的研究課題は，発光タンパク質である．発光物質はタンパク質に共有結合で結合しているために，構造決定法もその証明法も有機化学独特の摘出，単離，スペクトル解析というような手順を踏むわけにはいかない．かといってタンパク質分子の端から構造解析を進める手法ではけ大分十には実際的でない．タンパク質分子を取扱うことは避けて過れないが，ねらいはタンパク質分了．上の有機分?．構造解析と分√．変換追跡を行うことにあり，これが私の什物右一機化学の課題である二．