大規模営経営における 水稲の品質向上にむけた栽培技術一耕土深及び緩効性肥料にっレゝて一

摘要

山口県では、水田営農の担い手として集落営農法人の育成を進めており、2016年9月現 在で200以上の大規模経営体が組織されてい ます。そhな中で、集落営農法人設立に伴い 作業規模が拡大し効率化が求められるため、 緩効性肥料の利用や耕深が浅く作土層が浅い ほ場が増えています。また、1990年代以降、 米の食味が重視された結果、窒素施肥量が約 4-6kg/10aとかなり減少しており（河野 ら2013)、登熟に必要な窒素成分が十分に供 給されずに栄養状態が悪化していること、緩 効性肥料の普及による気象や生育に応じた対 応がしにくいことなども、栄養状態の悪化を 招き、品質の低下を助長していると考えられ ています。大規模組織の経営安定を目指すた めには、現行の施肥体系の見直しも重要であ り、耕深の違いが収量や品質に及ぼす影響を 改めて検討する必要がありました。S山口県農林総合技術センター