歯科用デジタル画像診断システムDigora Optimeの画質評価

摘要

歯科用デジタル画像診断システムが商品化されて15年以上経つ。その間のコンピュータ技術の進歩は著しく，低価格化も加わり，多くの施設でパノラマ断層撮影·口内法X線撮影を中心とした歯科用デジタルX線画像診断システムが導入されている。歯科用デジタルX線画像診断システムには，CCD (電荷結合素子）センサーで受光し，画像を直接コンピュータに送り込むCCD方式やCMOS (相補性金属酸化膜半導体）センサーで受光するCMOS方式，輝尽性蛍光体を塗布した特殊なプレートにX線照射し，レーザースキャンでプレートに保持されたエネルギーを読み取り，コンピュータに画像を出力するIP (イメージング·プレート) 方式がある。いずれのシステムも，その多くは照射線量と画素値の応答が直線的で，特に歯冠部などのェックス線不透過性が高い部分でのコントラスト不足が指摘されている。