工ネルギー恒常性の破綻とエピジェネティクス

摘要

継続的な力□リー過剰は，工ネルギー恒常性の破綻を呼び，肥満をはじめとしたメタボリックシンド□ ームを生み出す．食事などの生活習慣が代謝酵素群の遺伝子発現に影響を及ぼすことで朋代謝表現型1が形成されると考えられている．その過程で遺伝子発現プ□ ファイルがエピジェネティックな機序により“代謝メモリー1として長期にわたり維持されると想定されているが，その分子基盤について明確な理解はいまだなされていない．エネルギー代謝異常とエピジ工ネティック機構の連携を直接示す事例は少ないが。重要な示唆を含む報告がいくつかなされている．本稿では，それらを紹介しつつ工ピジ工ネティクスの観点からみた工ネルギー代謝異常の発症機構や治療法について考察したい．