環境ホルモン分解微生物の探索と技術応用

摘要

平成10年頃以降，内分泌撹乱化学物質（いわゆる環境ホルモン）問題に対して国民は強い懸念を抱いており，我が国の環境行政も西欧の環境先進国に追いつくためにようやく重い腰を上げたところである。 1996年10月に米国環境保護局（EPA）が発表したリストには約70種類の化合物が環境ホルモンとして掲載されているが，日本の関係省庁もこのリストに従ってリスク評価を行っている。