中温作動型燃料電池燃料極触媒の開発

摘要

燃料電池は,H2などの燃料の化学エネルギ一を直接電気に変換できることから,高い出力密度とエネルギ一変換効率を備えたクリ一ンなエネルギ一変換デバイスである.その中でも,120~300°C程度の中温域で動作する中温作動型燃料電池は,低温(<100°C)おょび高温(?600°C)で動作する燃料電池の双方の利点を持っとされている.たとえば, H2燃料中の高濃度COにょる燃料極被毒の低減,加湿管理の簡素化,構成材料の多様化,短い起動時間などがぁげられる.中温領域で使用可能なプロトン伝導性電解質の1っに固体酸塩(M_xH_y(AO_4)_z, M=Li, K, Rb, Cs,おょびNH_4; A = S, Se, P,おょびAs)があげられる.われわれは,CS_xH_y(PO_4)_z系電解質を用いた固体酸塩形燃料電池(SAFC)を研究してきた.このSAFCは,2004年にHaileらにょって最初に報告されたものである.