環境エネルギー材料開発のためのコンビケム技術

摘要

コンビケム技術は1990年前半に，創薬?バイオ研究において－?－?一定の成功を収め，1990年代後半から各種の機能性材料開発への応用が始まった．海外では，1999年に米国の国立標準技術研究所（NIST）が先端技術プログラム（Advanced Tech－nology Program）という官民v一体となって行うプロジェクトを立ち上げたのを皮切りに，超伝導材料，触媒，高分子材料などのさまざまな機能性材料への応用が始まった．日本国内では，これに先駆けて，当時東京工業大学の鯉沼教授を中心として，科学技術振興事業団の先端的基礎研究「低次元超構造のコンビナトリアル分子層エビタキシー」が，スタートしており，1999年には当時の無機材研との連携により「コンビナトリアル材料科学技術の創製と先端産業への展開」（通称COMET）という先導プログラムも行われた．その成果として，同グループから希薄磁性体材料や強磁性半導体材料といった新しい薄膜材料が見出されScienceやNature Materialといった一流誌に成果報告されている.