回転円板型膜分離裝置における高速ダィナミツク濾過技術

摘要

近年，工兼製品のファイン化や環境負荷低減の要求から，蒸発法により行われている高波縮操作に代わる技術として，加熱を行わない浪縮操作が可能な新しい方法として膜分離技術が期待されている．南濃縮操作では膜表面における膿度分極ヤフアウリングが激しくなるため，中空糸膜やチューブラー膜などのクロスフロー方式よりも効率的に漉度分極ヤフアウリングを低減する方法が求められる．その方法の一つとして，回転円板型膜分離装置がある．回転円板型膜分離装置は，図1に示すように，円板状の支持仮の両面に円形の平膜を貼り付けた膜円板を所定間隅で回転軸に積層して圧力容器内に設置した構造をしている．また，膜円牧間にはバップルを挿入する場合がある．濾過操作は，圧力容器内を溶液で満たし，圧力容器外のモーターを使用して溶液中で膜円板を回転軸ごと回転させながら行う．このような回転円版型膜分離装置は，廃水処齢こおける比較的低浪度の溶液を対象としたものが実用化されている1?2）．しかしながら，低濃度溶液を対象とする装置は膜円板の剛転数が低い（～100rpm）ため，漉度分極ヤフアウリングを十分に低減できないので，蒸発法の代替として使用することは困難である．そこで最近では，高波度溶液の濾過を対象として膜円板を高い回転数（100rpm－）で回転させながら濾過を行う回転円版型膜分離装置が実用化されてきている。