2007年度北日本林業経済研究会シンポジウム自然公園と地域社会

摘要

2007年8月28日、岩手大学農学部付属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター、自然公園研究会と共催する形で、北日本林業経済研究会のシンポジウムが岩手大学で開催された。本テーマを選hだ経緯であるが、2007年3月に国立 国定公園の指定及び管理運営に関する検討会が、「国立 国定公園の指定及び管理運営に関する提言一時代に応える自然公園を求めて一」を公表した。この提言では、多様な主体が計画策定段階から参画した上で合意を図るという、新たなシステム構築を求めている。こうしたシステムを導入する場合、観光業従事者、維持管理活動の担い手などという形で長年に渡り自然公園と関わってきた地域住民の意向が重要となる。どのような形で地域社会を巻き込み、公平性、正統性を担保しながら、議論を進めていくかが今後の課題といえよう。