本会記事:高校生シンポジウム「プラズマ科学が拓くエネルギーと環境の未来像」報告

摘要

“はやぶさ”の帰還やメキシコ湾の石油掘削設備の事故のニュースが大きく報道されたことに象徴されるように，宇宙や将来の環境?エネルギーへの関心が高まる一方，科学や技術の高度化に伴って研究?開発者と市民との間に認識のずれが拡大しつつあるようにも感じます．科学?技術者と市民との間の解離現象に対処することは，次世代を担う青少年の科学教育の大きな課題になっています．プラズマ?核融合学会では従来から研究者と市民との間のネットワーク作りや専門講習会の開催など，科学?技術への理解を深めるための活動を支援しています．プラズマ?核融合学会が主催する「高校生シンポジウム」はそのような背景のもとに企画?実行されてきました．昨年度の東北大学での開催を含めてこれまでに都合7回実施されています．