私の図書館巡歴と関西館－史料に導かれた連鎖視点への歩み一山室信一氏の講演から

摘要

私は大学卒業後に衆議院法制局に就職しました。衆議院法制局は、政党や衆議院議員などからの依頼を受け、議員立法の立案や照会への対応を行う機関であり、職員は各国の事情を調べるために国立国会図書館（写真1）を利用できます。国立国会図書館は名前に「国会」とあるとおり、国会における立法活動を補佐するとともに、そのための資料となる図書や雑誌を所蔵するという重要な役割を担っています。当時、私は職務上、国立国会図書館の書庫に入庫して、そこで図書を手にとって見られるという環境におりました。