現在の業況判断DI,上昇幅が縮小-3カ月後の業況見通し悪化

摘要

消費動向を消費の最前線にある企業から見た「日経消費DI」調査によると、2010年10月の「現在の業況判断DI」は－29で、前回（7月）から4ポイント上昇した。前回は前々回（4月）から17ポイントも上昇していたが、上昇幅は急激に縮小した。「消費者の支出意欲」は前回の大幅上昇から低下に転じており、「3カ月後の業況見通しDI」も低下した。円高が一段と進み、景気の先行き懸念が強まるなかで、個人消費の行方に暗雲が広がってきたようだ（図表1）。