科学機器年鑑2019年版 第2章 主要製品のマーケット動向－表面分析関連装置 13．粒子径分析装置

摘要

粉体粒子を扱う諸工業においてその特性評価は広く行われており，対象サンプル粒子群の各粒子の大きさ（粒子径）や，それぞれの含有割合などを調べる「粒子径分析装置」は一般的な測定·評価手法として知られている。サンプルのサイズや種類によって装置の向き·不向きがあり，オールマイティにこなす装置はなく，該当装置の市場は用途·目的に応じて棲み分けがなされていると推測される。本項ではまず装置の分類を対象サンカレの粒子径，「μm（ミクロンサイズ）」と「nm（ナノサイズ）」に大別した。またミクロンサイズでは「レーザー回折·散乱法」，「画像解析法」，「電気的検知帯法（コールター原理）」の3種類に分け，ナノサイズは「DLS法（動的光散乱：Dynamic Light Scattering）」，「その他（NTA：ナノトラッキングなど）」に分類して国内マーケットを捉えた。金額はオプション類を含み，インラインまたはオンラインで使用される装置は対象外としている。また電気的検知帯法（コールター原理）はベックマン·コールターの装置のみを対象としている。