委員会活動：会誌編集委員会

摘要

計測自動制御学会は1961年9月31日に発足し,翌年1月より事業が開始され，記念すべき学会誌「計測と制御」の第1号も同年1月に発行された。 21世紀のはじめの本号は,通算39年を経て，新世紀を展望する第1号である。 これまで会誌の発行に協力いただいた執筆者の方々，さらには読者としていろいろとご支援いただいた会員の皆様に紙面を借りて感謝いたします。 継続は力なりと云われるが,この継続を支えた会誌委員会の諸先輩と事務局の皆様にも厚く御礼申し上げます．会誌は論文集と並び立つ学会の顔であろう。 会誌発行当初は,論文も含めて会誌に掲載され，1965年に会誌と論文集がそれぞれ発行された。 この頃は出版社に編集を依頼していた。 そして1974年から事務局と編集担当がすべての編集を担当する現在に近い姿となった。 日本経済と同様に学会誌も発行事業の幾多の危機を乗り越えて，展望,解説，講義など論文集とは異なる「新規性の高い，教育も重視した会誌」が確立された.また日本はロボットなど生産技術やエンジニアリングで卓越した発展をしたが，本学会誌は，当時の産業をリードする特集号を発刊してきた.毎号を特集あるいは小特集で構成し始めたのは1985年からである。 平成不況に入ってから会員数も伸び悩むなかで，また本格的なインターネット利用が進展するなかで，新たな会誌発行のすがたを模索する今日この頃となった。