音声認識技術とその応用，現状と課題

摘要

音声認識技術は，従来から有効な応用システムを探すのが難しいと言われてきた。 その原因の1つは認識性能が不十分であるという点にあった。 またユーザインタフェースとしての利点の説明も必ずしも説得力が高いものではなかった。 しかし，世の中に普及しつつある携帯型機器やユビキタスの概念に音声認識機能はよく整合しており，最近の音声認識技術自体の性能向上とあいまって今後，応用システムも拡大すると見込まれる。