「評価」と「設計」を統合したパフォーマンス駆動型セルフチューニング制御系の設計：1パラメータチューニング法

摘要

本稿では，「評価」と「設計」を統合したセルフチューニング制御系設計法として，極配置法に基づいたパフォーマンス駆動型セルフチューニング制御系の設計法を提案する．本手法によれば，制御性能評価と制御系設計とが，1つの可調整パラメータで統合できるという特徴を有している．また，従来のセルフチューニング制御では，オンラインで逐次システム同定が行われるが，本手法では，可調整パラメータの変更で制御性が維持できる範囲内では，可調整パラメータのみを変更するものとし，システム同定は行わないものとし，その範囲を超える際にのみ，システム同定を行うという方策に基づいている．