粉末焼結積層造形装置によるLaser Form粉末を用いたラピッドツーリング

摘要

光造形装置を始めとする積層造形装置が，次々と登場してきた1985年前後に積層造形法による金型作製（ラピッドツーリング）を夢見た人は多かったのではないだろうか．しかし，1990年ごろの積層造形法は，±0.2mmの成形精度を実現するのもおぼつかない状況であり，ラピッドツーリングは遠い夢物語でしかなかった．1992年になって，Jacobs氏の光造形に関する成形加工論が発表され，成形精度が飛躍的に向上する．その結果，光造形装置で出力した工業用模型が真空注型法のマスタモデルとして使用できるようになり，ラピッドツーリングを作製しようとする動きが出てきた．