揮発性有機化合物の規制：揮発性有機化合物排出規制に対応したVOC測定器＜簡単操作で測定可能！赤外線式VOCガス測定器 ZSX＞

摘要

近年の大気汚染は、浮遊粒子状物質(SPM)による人の健康への影響が懸念されているように、また光化学オキシダント(Ox)による健康被害が出ているように、深刻な状況である。 ここ数年の光化学オキシダントの注意報発令のべ日数は年間200日程度（1970年代と同レベル）で、環境基準達成率はわずか0.5％程度である。 揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)は、大気汚染の要因となるSPMやOxの発生原因物質の一つであるため、VOC製品の代替、VOC使用量と排出量の削減、法整備が世界的に進められている。 第1図に、日本における固定発生源からのVOC総排出量の内訳を示す。 VOC総排出量は、年間約150万トン（2000年）で、その主な用途は、塗装、印刷、接着、工業洗浄、化学製品製造が挙げられる。代表的な物質としてはトルエン、キシレン、酢酸エチルなどで、主な物質で約200種類ある。