プラント制御システムの最前線と展望：生産制御システムの現状と将来への展望＜横河電機が実現するOperational Excellence＞

摘要

2005年、横河電機は顧客が理想とするプラント操業を実現するためのコンセプト「VigilantPlant」を発表した。 これは第1図に示すとおり、当社が顧客のプラントに対する操業効率向上ソリューション(Operational Excellence)を提供し、顧客の成長性と生産性を向上させることにより、企業価値の最大化、つまり顧客ビジネスの利益最大化を実現することを目標としたコンセプトである。こうしたコンセプトを打ち出した背景の一つとして、顧客のオートメーション製品·アプリケーション·サービスを購入する基準が変化してきていることがあげられる。具体的には、単なる製品の特長や機能だけでなく、プラントのライフサイクルを通して顧客の経済的な価値の向上や、ビジネスゴールへの貢献に移り変わってきているからである。そのため、我々ベンダーはこれまで以上に顧客ニーズに柔軟に対応できる仕組みを明確に表現し、提供していくことが重要であると認識している。