弾性率·内部摩擦法の高温物性への応用

摘要

弾性率は，よく知られているように新しい材料が開発されると他の機械的性質と一緒に調査される重要な物性値である．また，製造現場における品質管理や商取引の指標（物差し）として使われている．そして，構造物·部材·部品などの安全性を評価するために解析される有限要素法プログラムにおいて，なくてはならない諸元としても用いられている．このような背景から，弊社では今まで表1に示すような各種の弾性率·内部摩擦測定装置を開発してきた．ここでは，社内呼称として用いているJE/JG-RT装置·CCII-HT装置·EG-HT装置に焦点を当て，その概要と応用例を紹介したい．さらに，TE-RT装置の発展形として，最近開発した共振式薄板疲労試験装置RFKTについても簡単に触れたい．