単結晶Ni基超合金CMSX4の組織

摘要

航空機エンジンや発電用ガスタービンのタービン動翼には，高温強度と耐熱性に優れたNi基超合金が使用されている。 高温では粒界すべりによりクリープ変形が起こるので，粒界を除去した単結晶超合金が，1980年代に航空機エンジンのタービン動翼として実用化された。 特に，単結晶超合金は，タービン翼の長手方向となる［001］方位のヤング率が低いことから，多結晶超合金に比べ格段に熱疲労特性に優れている。 また，粒界強化元素を含まないことなどから合金設計の自由度も増し，これまでに，様々な単結晶超合金が開発された。