名古屋大学医学部附属病院における管理一体型ESCO事業

摘要

名古屋大学鶴舞キャンパスは，医学部附属病院と教育研究施設を兼ね備えた複合医療施設の役割を担っており，名古屋市でのCO_2排出量が工場等を除く業務部門で2番目に多い第一種エネルギー管理指定工場である。これまで，大学全体で，エネルギー使用量の「見える化」に積極的に取り組hできた結果，病院地区ではエネルギー使用量の大半（約80％）が4棟の建物に集約していることが判明した。この4棟のエネルギー削減を効率的·効果的に行うため，省エネ率15％以上を目標に民間の技術的ノウハウ，資金，経営能力及び運転管理能力を活用するESCO事業を公募した。事業者には，三菱UFJリース，三機工業，トヨタエンタプライズのグループが最優秀提案者として選定された。