安全係数3.5対応許容応力表の作成(HPIS C105)

摘要

国内の水力·火力·電気設備の技術基準の解釈、高圧ガス保安法特定設備検査規則、ガス事業法、労働省ボイラ圧力容器安全規則における設計基準の許容応力表は、2000年に制定されたJIS B 8265（圧力容器の構造－一般事項）［2003年に改定］の許容応力表が使用されていた。JIS B 8265における安全率αは4.0である。 ASME Codeにおける引張強さに対する安全率（安全率αと呼ぶ）の3.5への引き下げに対応して、高圧ガス保安法特定設備検査規則では2003年に安全率α3.5対応の別添7を制定した。 JISでは安全率α3.5対応の新たな規格を制定すべく、日本規格協会圧力容器技術委員会（委員長小林英男東工大教授）で作業が進hでいる。 2005年度内の制定が見込まれている。 JIS B 8265および安全率α3.5対応JIS規格の許容応力表は、当分科会が作成している。また、これらは日本高圧力技術協会規格HPISとして発刊され、安全率α4.0対応がHPIS C104、3.5対応がC105となっている。 本報告では、当分科会が許容応力データベース開発専門委員会の協力で作成したHPIS C105について述べる。