石炭液化パイロットプラントの装置解体研究（第3報）

摘要

PPの運転後に，実機の破壊検査を実施することが出来たことは，今後の装置設計および材料選定の上で非常に意義あることである。 対象としたバルブ等は，設計当初からスラリーによる摩耗損傷の対策の上で設計ならびに材料選定を行ってきたもので，ここでの検査によってその有効性が実証された。 今後,石炭液化プラントのようにスラリーを扱う機器，配管および計装類等では摩耗寿命を想定した定期的な点検および部品交換等を見込hだ設計が必要となる。 一部WC壁面でのジェット流による摩耗が確認されたが，長時間の連続運転を行うために，さらに耐力の強い超微粒子系WCを用いることでプロテクター機能を高め，あるいは肉厚を増やす対処も必要である。