水質総量規制への全窒素·全リン自動測定技術の適応：手分析値との相関を重要視した全窒素·全リン自動測定装置「WPA-58」

摘要

水質総量規制は水質汚濁防止法の改正により，昭和53年より濃度規制に加えて，閉鎖性水域における化学的酸素要求量(COD)を指標とした汚濁負荷量の削減を目的に実施されている。 現在，平成12年度を初年度とする第5次水質総量規制が実施され，第4次までに規制されていたCOD に加えて全窒素·全リンを抑制する必要が認められている。 平成16年度を目標として，CODの環境基準と，平成5年8月に環境庁が設定した閉鎖性海域の全窒素·全リンの環境基準を達成するべく，平成13年12月に総量削減基本方針が策定されている。