最新,温度計測·制御·管理システムのあらたな提案：（ベンダ·ソリューション）自動外乱排除制御を採用した高速·高精度の温度調節器

摘要

㈱アンペールは産業用制御機器の分野で長年マイクロコンピュータによる制御機器の開発を手掛けてきた会社で，最近は「リアル·ワールド技術」と名付けるアナログ信号処理とディジタル電力制御を組み合わせた製品分野へのビジネス展開を重視している。 当社は現在，高信頼ベルチェ·デバイス「ユニ·サーモ」を製造·販売しており，今回発表する高速·高精度の温調器「UTC-1000」はユニ·サーモの性能を最大限に生かすために，この「リアル·ワールド技術」を駆使して独自に設計·開発した電源内蔵型の温度調節器である。 UTC-1000で採用した技術は，中国科学院の韓京清先生の研究グループが研究開発を重ね，昨年日本国内特許を取得したADRC（自動外乱排除制御：Active Disturbance Rejection Control）と呼ぶ新しい制御方式である。 この方式は，従来温度制御に使用されてきたPID（Proportional Integral Derivative：比例·積分·微分）制御方式に代わるディジタル制御方式で，従来方式で最大の問題となっていたオーバシュートがなく，外乱にも強く，制御応答速度が速い画期的な技術である。