原子力材料との出会いと新金属協会の思い出

摘要

此の度、ジルコニウム部会の委員としてジルコニウム産業の発展に多大の貢献をしたということで、新金属協会から功労賞を頂きました。 昔のことは忘れてしまっていたので恐縮しました。 昭和45年から昭和57年までの長きにわたりお世話になったことを思い出し、大変感謝した次第です。 我々は三菱グループのため、原子力発電は加圧水型軽水炉に関するもので、使用する燃料被覆管はジルカロイー4になります。 何十年も昔、三菱金属（現在の三菱マテリアル）の桶川製作所でジルカロイー4の起業を担当しました。 当時は事務屋にとっては、原子力発電というものが未だ不明確であったのでしょうか、起業計画をつくっても経理部長が許可してくれませhでした。 何回も願い出たため、止むなく首をかければOKということになり、やっと許可がおり、第Ⅰ期工事をやったという今では夢のような状況でした。