中部電力（株）新オンラインTSCシステム

摘要

中部電力（株）では，電力系統の安定化を目的に，1995年に500kV基幹系統向けの基幹系TSC (Transient Stability Control)システムの運用を開始し，また，2002年までに275kV以下の電源系統向けの電源系TSCシステムの運用を，西部方面，東部方面，及び新三河方面で順次開始してきたが，信頼性を維持するため，システムを更新することになった。システムを更新するにあたっては，信頼度確保の観点で，異論理で安定度計算を二重に行う構成を継承しながら，基幹系TSCシステムと電源系TSCシステム（以降，既設TSCシステムと呼ぶ）の統合化を図るとともに，故障監視点のランキングを行う新しい機能を開発し，安定度計算の実行周期の短縮による精度向上を図っている。