グラスレス3Dレグザ（REGZA）の開発効率と品質を向上させるソフトウェアプラットフォームの構築

摘要

世界初のデジタルテレビ（TV）による専用眼鏡なし3D（立体視）表示機能を実現するために，クラスレス3Dレグザでは，従来のデジタルTVと大きく異なる処理の追加が必要であった。更に，ハードウェア構成の異なる12GL1と20GL1の2機種の同時開発や後続の大型化が控えており，機種ごとの開発効率を向上させることが重要な課題であった。そこで東芝は，従来の2D TVソフトウェアプラットフォームを継承し，後続機種の開発を加速させるクラスレス3D TV向けソフトウェアプラットフォームを構築した。あらかじめ構築したプラットフォームをコア資産とするプロダクトライン型開発方法を取り入れることでソフトウェアの個別開発に比べ，開発効率と品質を大幅に向上させることができる。