東欧火力発電設備のリハビリテーションにおけるエンジニアリング

摘要

東芝は，東欧で老朽化が進む火力発電設備のリハビリテーションプロジェクトを2003年に受注して以降，同地域で複数のプロジェクトを遂行している。これまでに，ルーマニアパロセニ火力発電設備のリハビリテーション工事を完了させ，ブルガリアマリッツァイーストII火力発電所で受注した6基のタービン発電設備リハビリテーション工事のうち4基の顧客への引渡しを完了し，現在は，残る2基のリハビリテーション工事を行っている。これら東欧における発電設備のリハビリテーションプロジェクトでは，既設設備·機器の建設時データの散逸や東欧の複雑な認証システムなどに起因する課題が数多く発生し，現状の把握や許認可に必要な図書類の準備など実際に即したエンジニアリング手法により推進した。