W-CDMA端末用ベースバンドチップセット

摘要

2001年10月からJMT-2000(International Mobile Telecommunications-2000)端末方式の一つであるW-CDMA方式を用いた携帯電話サービスが日本で開始された。 第3世代とも呼ばれるこのW-CDMA方式携帯電話は，高速なデータ通信機能を持ち，それを応用した様々なアプリケーションが実行可能である。 また，第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクトである3GPP（3rd Generation Partnership Project）で国際標準規格化された方式であり，将来的に国際ローミングが可能なことが挙げられる。W-CDMA方式は，従来のPDC（Personal Digital Cellular）をはじめとする第2世代の携帯電話に比べ，ベースバンドでの高機能かつ高速処理が要求されるため，極めて強力なハードウェア/ソフトウェア処理能力が必要となる。 具体的には，変復調を行うハードウェア処理量はPDCに比べ1～2けた，通信プロトコル及びアプリケーションを実行するMPU/マルチメディア処理は1けた，それぞれ上の性能が要求される。 しかし，携帯電話としての基本的な端末側への要求が待受け/通話時間の長時間化，小型·軽量化であることは同じである。