平成18年度呉竹学園附属四谷施術所における新患の動態と治療成績

摘要

【目的】本校施術所に頸肩腕痛、腰下肢痛を主訴として来院した新患について鍼灸治療の効果を直後効果と継続治療効果について検討した。 【方法】対象は平成18年度に新規受療患者297名中、主訴が頸肩腕痛の119名（全体の36．6％、39．2±14．2歳）、腰下肢痛の109名（全体の33．5％、40．3±15．9歳）とした。 調査項目は電子カルテに入力された疾患名とその割合及び初診時の鍼灸治療の直後効果と継続治療効果及び効果が得られるまでの回数とした。治療効果の評価は患者自身が示したvisualanalog scale（以下、VAS）値とし、直後効果は初診時の治療前後のVAS値が50％以上改善したもの、継続治療効果は治療を2回以上継続してそれぞれの治療前のVAS値が初診時のVAS値の50％以下になったものとした。