ヒアルロン酸注入豊胸術におけるヒアルロン酸注入量とバストサイズの検討

摘要

豊胸手術にはヒアルロン酸注入法·脂肪注入法インプラント揷入法などの種類があるが、本邦では近年ヒアルロン酸注入法が増加の傾向にある。先に我々はヒアル口ン酸の注入量と豊胸インブラントのサイズを対比しながら、各々の手術法'でのバストサイズの変化を調査し報告したが、今回はその第2報として、ヒアルロン酸注入後のヒアルロン酸吸収にともなうバストサイズの変化を調査した。調査対象は当院で施術後に長期経過観察が可能であつた女性18症例で、注入前の下着の力ップサイズ、並びにバストトップ胸囲とアンダーバスト胸囲の差(以下B-U)は、Aカップが14例でB-U6.9cm、Bカツプが3例でB-U9.3cm、 Cカツプが1例でB-U11.5cmであった。片側あたりのヒアルロン酸注入量は平均58.3ml、注入後のB-Uの増加は平均1.7 cmであった。B-Uの計測上、注入したヒアルロン酸による豊胸効果が消失したと考えられる期間は平均19.1ヶ月間、最長24.0ヶ月間であり、ヒアルロン酸注入量が多い程、豊胸効果の持続期間も長くなる傾向が確認された。