粉末X線回折像解析プログラムPIPの進展

摘要

富士写真フイルムのイメージングプレート(IP)はX線回折実験，構造解析に革新をもたらした。 高圧X線回折においてもIPは既に14年利用されており，今では欠かすことができない物として定着している。 筆者はこれまでに高圧粉末X線回折実験と構造解析を行う上でのテクニックを文献[1] に，解析プログラムPIP (Powder pattern analyzer for Imaging Plate)の導入法，使用法を文献[2]に解説した。 当時のコンピューターの性能はワークステーションで250MHzから480MHz，PC/AT機で133MHzから300MHzのCPU動作周波数が一般的であった。PC/AT機はワークステーションの演算速度に追いつこうとしていた時期であった。 またPC/AT機上で走るLinuxやBSD系UNIXの普及のおかげで，高価なワークステーションを購入しなくてもPC/AT機上でPIPが使用できるようになった[2]。