珪酸塩ガラスを使ったランプ波圧縮による回収実験の試みII

摘要

近年、等エントロピー圧縮法がいくつかの方法により実現され、注目を集めているが、簡便な方法として、溶融石英の衝突により、ランプ波を発生できることが知られている［1］。我々は、衝撃回収実験において発生する残留温度を抑制し、これまで回収が不可能であった準安定相や非平衡相などを凍結するために、ランプ波とそれに引き続く強い衝撃波という多重波構造を持つ動的圧縮状態の実現を試みている［2］。本研究では、石英ガラスと金属板で構成されたアセンブリを使用して、多重波構造を有する圧縮波を発生させることを目的とした。